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2010(Sun) 17:46

鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST #63「扉の向こう側」

映像関係

エドワード・エルリックが初めて泣いた日
彼が、弟と自分の身体を取り戻すと決めてから、漸く流した涙が親父が言った「自分の命を使え」という言葉に対してでした。
感慨深いなぁ。アルフォンスの身体を取り戻すまでは泣かないと決めた彼がねぇ。

・もう何もいらねぇ
本誌で読んだ時も、ここはぐっと来た。
「強欲」のグリードが最期には何もいらないと言って消えていった。
音声が付く事によって、どっちの台詞か分からなかった所がハッキリしてよかったです。
多分グリード側だと思っていたんですが、声として効くと鳥肌が立ちますね。
「おんな」としか読んでいなかった「ランファン」に対して、『ランファンっ!』と呼びかけて、切り付けることを指示する。
涙浮かべてました。泣くのは堪えたけどw
最初で最期の嘘をつくのが、リンに向かって。
「魂の友よ」という言葉が、これほど重いものになるとはリン自身も思っていなかったのでは?

・『フラスコの中の小人』とは
もともと扉の向こう側の「一部」だったわけですね。
向こうに戻りたくないという思いと、ホーエンハイム≪奴隷≫の血から作られた『解放されたい』という思いが相乗効果の様になって、貪欲なまでの『全てが欲しい』『神になりたい』という願望に繋がったんでしょうか?
真理に「お前は他人の力を奪っただけ」というのが意味深ですね。
「フラスコの中の小人」の扉には、何も描かれていません
セフィロトの樹が描かれていないんです。
自分で成長しなかった者には、その証が刻まれていないと言う事なんですね。

・国家錬金術師というその才能
錬金術をする才能。国家錬金術師になれるほどの天才であったものが、錬金術を一切出来なくなる。
この世界では、真理の扉というのは誰にでもあり、少しのコツがあれば誰でも軽い錬金術が出来るのかもしれません。
そんな世界の中で、エドワード・エルリックは弟の身体を取り戻すために、才能を捨て去る。
これぞ『鋼の錬金術師』が終わるに相応しいお話ですね。
『鋼の錬金術師』が鋼でもなく、錬金術師でもない、普通の凡人となって作品が終了する。
見事な大風呂敷の畳み方です。
「全部持っていけ!」
言った真理の笑顔が、私には凄く嬉しそうに見えました
「フラスコの中の小人」に見せた同じような笑顔なのにねw

あ、エドワードとアルフォンスの扉に注目して頂きたいのですが、「フラスコの中の小人」の扉は何も描かれていませんが、エドとアルの扉にはびっしりとセフィロトの樹とか色んなものが描かれています。
これって、真理を覗いただけでなく、身体を取り戻すためとはいえ、今まで彼ら自身が色々と努力を積み重ねてきたってことの証でしょうね。

・親父と言ってもらえてなによりです
「糞」ってつきましたけど。初めて言っておもらえてよかったですねw
エドにとっては破格の事なんですよ。
うれし泣きしてください。お疲れ様でしたホーエンハイム。
トリシャの墓のトコまで帰れてよかったなぁ。
今日ほど彼の特殊EDが似合う話も無いでしょう。

さて、来週は全部後日談!
本誌で写真で片付けられた話とか、大佐とマルコー医師のあの話とかでしょうか。
来週はかわいいウィンリィに期待ですよ!


テーマ: 鋼の錬金術師
ジャンル: アニメ・コミック

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